ボーナスの話

休んでいるうちにボーナスが出ていた。ネットで銀行口座見たら先週の金曜日に振り込まれてた。社会人になってから何となく「ボーナスで1本もらった」って言ってみたいという夢があった。1本てのは100万円の事。新卒で入った会社は基本給もボーナスもやっすい会社で、毎回額面でも40数万、手取りは30数万程度。大学の友人が院出て入社した某製薬メーカーで入社したばかりの6月のボーナスで80万貰ったって話を聞いた時のがっくり感を今も覚えている。
その会社での仕事は治験で集められた報告書をデータベースに入力し、データのクリーニング、統計解析用データを作るというものだった。最初はがむしゃらに頑張ったけど、治験の仕事と言うにはあまりにも外野で実感は無く、ただ毎日膨大なデータの処理を回すだけで、また会社自体の人員の使い方ややり方も自分は好きじゃなくって3年で辞めようと思った。やっと3年経って25歳で今の会社に転職した。治験をやっている現場である病院に出向いて医師や治験コーディネータと面会し、治験に入っている患者のカルテを読んで倫理的に問題は無いか、治験の安全性に問題ないかモニタリングする仕事。覚えなきゃいけない事は前の仕事と段違いに山ほどあるし、半分営業みたいな所もあるし、病院には性格悪い人いっぱいいるし、最初は失敗続きでしんどかった。でも何年か続けていくうちに、大抵のことは覚えて後から入って来た人にアドバイス出来るようになり、口もいくらでも動いて話が出来るようになった。平社員からリーダーになって、妊娠してからは内勤にシフトさせてもらって新人達の研修で講師をするようになった。
マルコが生まれて会社に復帰したとしても、短縮業務で働く予定なので、今回のボーナスが自分の会社員生活の中で貰えるボーナスの最高額だと思う。その最後のちゃんとしたボーナスで97万円という額を頂いた。これを自分ではちょっとおまけして「1本」と思っている。私の会社員生活はこれで一応夢達成だ。今後は全然違うライフスタイルにシフトしてまた新たに色々な考え方を持っていこうと思う。